アプリを 50 本以上出して売れなかった一番の原因は、出来でも値段でもなく「誰も検索していない語」で作っていたこと。

作る前に需要を測る方法を、失敗側から書く。道具は App Store の検索補完とレビュー数だけ。

アプリを 50 本以上出して売れなかった一番の原因は、出来でも値段でもなく「誰も検索していない語」で作っていたこと。作る前に需要を測る方法を、失敗した側から書く。道具は App Store の検索補完とレビュー数だけ。全部無料。

売れなかった原因は「検索されていない語」

汎用の「◯◯管理」系は 1 件も売れなかった。売れたのは、場面が具体的なニッチの買い切りだけ。違いは出来でも値段でもなく、その語を実際に検索している人がいるかだった。

測り方は 3 つだけ

1. App Store の検索窓に打って、補完に出るか見る

検索補完は実際の検索から作られる。補完に出ない語は、誰も検索していない。これが唯一の需要の証拠で、出ない語でアプリを作るのは、誰も通らない道に店を出すのと同じ。

2. その語の検索結果の上位 10 本の評価数を合計する

賑わいの実測値になる。実測の例: 日記という分野は上位 10 本の評価数合計が 300,228 件あった。賑わいすぎていて、新参が同じ土俵で戦う場所ではない。

3. 1 位の評価数を見る

1 位の評価数が 300 未満なら、賑わっているのに王者が弱い「甘い場所」。ここが狙い目になる。

不満の一次情報は低評価レビュー

上位アプリの星 1〜2 のレビューを読んで、不満を分類して件数を数える。これが設計の仕様書になる。

実測の例 (日記分野): 月額課金を出すのが上位 10 本中 7 本、月額の中央値は 480 円、年額の中央値は 3,000 円。「月額が嫌だ」という不満が多ければ、買い切りが差別化になる、という読み方。

測定で踏んだ罠

課金の有無を自動集計した時、App Store の表記が「App内課金」でなく「アプリ内購入」だったせいで、全アプリが「課金なし」に見えた。「課金なし」がずらっと並んだら、まず測定の方を疑う。静かな嘘が一番怖い。

まとめ

  • 補完に出ない語で作らない
  • 上位 10 本の評価数合計 = 賑わい、1 位の評価数 < 300 = 甘い場所
  • 低評価レビューが仕様書
  • 全部タダで 5 分で測れる。50 本作ってから気づいた